Ⅱ 科学(Musical life)

vol.28 建築ワーク -Dynamic Job-



仕事の種類まとめ。
第5弾は建築・運輸系。

<目次>

【1】自然や環境に携わる職業

【2】建築やインテリア系の職業

【3】運輸・航空系の職業





★更新:2021/8/19
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『葉っぱでわかる造園樹木図鑑 造園技能検定に出題される170樹種を掲載』:船越亮二




国家資格である「造園技能士」の試験に役立つ本。植物の名前を判定する問題で、木の特徴を捉えた写真とデータを掲載してある。




【1】自然や環境に携わる職業


WORK

Ⅰ 自然の設計や案内をする職業

肉体労働よりも、顧客の要望に応じて庭園など自然関係のデザインや提案を行う接客メインの仕事。

(1)ガーデンデザイナー:平均年収約400万円

個人宅の庭や公園等公共設備の計画、デザインを行う。肉体労働ではなく、設計の仕事が中心。

●ガーデンデザイナーになるには

資格不要。造園、園芸関係の学校で培った専門知識、「造園技能士」「造園施工管理技士」などの資格があれば優遇される。

(2)フラワーコーディネーター:平均年収約350万円

パーティー会場や結婚式場など特別な空間においてふさわしい花を選び、演出する仕事。お客様からテーマや希望をヒアリングし、打ち合わせする。そして装花やデザイン、ブーケなどを提案。当日は装花のセッティングを行う。

●フラワーコーディネーターになるには

資格不要。専門学校はあるが卒業は必須ではない。必須の資格もないが、関連する資格として「フラワー装飾技能検定」「フラワーデザイナー」「日本プリザーブドフラワー協会ディプロマ」「カットフラワーアドバイザー」などがある。

(3)森林インストラクター:平均年収約300万円

国立公園などに勤務し、森林での安全な過ごし方、野外活動の指導を行う。具体的には森林浴やバードウォッチング、山菜取り、きのこ狩りなど。

●森林インストラクターになるには

「森林インストラクター資格試験」に合格する。

(4)グリーンコーディネーター:平均年収約260万円

園芸店や花屋に勤務し、顧客からの依頼を受けて鑑賞用植物を使ってオフィスやレストラン、イベント会場、一般家庭の屋内、屋外(建物の外)を装飾する。

●グリーンコーディネーターになるには

資格不要。「園芸装飾技能士」や「フラワー装飾技能士」の資格があれば有利

(5)気象予報士:平均年収約420万円

気象庁から提供される気象データを分析し、天気や気温、湿度などを予報する。ニュースでお天気キャスターとして出演したり、裏方で原稿を作成したり、情報提供を行う。

●気象予報士になるには

気象予報士試験に合格する。

Ⅱ 自然と触れ合う技術士

自ら田んぼや畑、海、庭などで肉体労働したり、動物と関わったりする職業。

(1)農家:平均年収約455万円

畑や田んぼで食用の米や野菜、果物、ハーブなどを育て、市場や農協、個人宅に出荷する。

●農家になるには

自身で開業するか、農業法人に就職する。

(2)漁師:平均年収約260万円

川や海に出て魚や貝類を捕獲し、それを市場に出荷することで利益を得る。

●漁師になるには

漁業会社の従業員になる。独立するなら「船舶免許」や「無線従業者免許」などの資格を得る。

(3)酪農家:平均年収約350万円

乳牛を飼育し、牛乳やチーズなど乳製品の生産を行い、乳業メーカーに出荷して利益を得る。

●酪農家になるには

自身で開業するか、牧場に就職する。

(4)庭師:平均年収約400万円

個人宅の庭園、公園、オフィス街、ゴルフ場の緑地などの景観作りと管理を担う。具体的には剪定や芝刈り、外構工事(※)、屋上の緑化など。勤務時間は8:00~17:00など早めの時間帯が多い。

※剪定(せんてい)とは、樹木の枝を切り、形を整えたり、風通しを良くすること。外構とは門や車庫、塀(壁、囲い)、柵、垣根(敷地や庭の囲い)などの居住する建物外の構造物。

●庭師になるには

資格不要。「造園技能士」「造園施工管理技士」「樹木医」といった資格があれば有利。

(5)樹木医:平均年収約420万円

樹木の診断、治療、保護育成を行う。具体的には病気になった樹木に対して専門器具を使って樹木を診察、検査をし、必要に応じて肥料や薬剤を使って病気を治す。

●樹木医になるには

該当の大学を卒業し、「樹木医補」の認定を受けてから1年以上の実務経験を積むか、造園業などで7年以上の実務経験を積む。

(6)競馬調教師:平均年収約1400万円

競走馬の調教を行う。厩舎(きゅうしゃ。馬を飼う小屋)で馬の世話やトレーニングを行う。収入源は馬主(※)が支払う預託料と、競争時に得られる賞金。

※馬主=競走馬を所有する人

●競馬調教師になるには

調教師免許を取得する。

(7)トリマー:平均年収約300万円

犬や猫の美容師。犬や猫のトリミング(毛を整える)を行う。ペットショップや動物病院で働く。

●トリマーになるには

資格不要。ペットショップや動物病院に就職する。

(8)動物飼育員:平均年収約250万円

動物園や水族館などで動物達の世話をする。具体的には餌やりや排泄物の清掃、健康管理など。

●動物飼育員になるには

資格不要。関連して「愛玩動物飼養管理士」「飼育技師」「獣医師」「学芸員」などの資格があれば有利。

(9)ドッグトレーナー:平均年収約330万円

ペットの飼い主から依頼され、ペットの犬のしつけを行う。「トイレ」「おすわり」「待て」や、噛み癖、吠え癖の修正、芸を教えるなど飼い主の要望に応じて訓練する。

●ドッグトレーナーになるには

資格不要。民間資格「ドッグトレーナーライセンス」を取得しておけば有利。

(10)ドルフィントレーナー:平均年収約205万円

水族館でイルカショーを行うため、イルカにジャンプやバイバイなどのパフォーマンスを教えたり、餌やりや健康管理、水槽の掃除を行う。

●ドルフィントレーナーになるには

資格不要。関連資格として「潜水士」「普通自動車運転免許」「学芸員」があれば有利。

(11)鷹匠:平均年収約85万円

イベントで鷹を訓練した成果を披露したり、鷹を使った害鳥駆除、飛行機のバードストライク対策(※)などを行う。訓練では鷹を手にとまらせたり、空に放したりする。収入はイベントの出演料など。

※バードストライクとは、鳥類が飛行機に衝突する事故のこと。

●鷹匠になるには

民間団体が主催する「鷹匠」の認定試験に合格する。


LINK

(1)【書籍】葉っぱでわかる造園樹木図鑑 造園技能検定に出題される170樹種を掲載:船越亮二




⇒国家資格である造園技能検定において、街の緑化に使用される樹木170種~205種の名前を判定できるように紹介している。


【2】建築やインテリア系の職業


建物のデザインや現場作業などを行う。

WORK


Ⅰ 建物の設計や案内をする職業

(1)建築士:平均年収約575万円

家を建てたい人から依頼を受け、建物の図面を作成し、建物の建設現場の工事監督をする。

●建築士になるには

「建築士」の国家試験に合格する。大学や専門学校の建築学科を卒業すれば、実務経験なしで試験を受けることが可能。

(2)不動産鑑定士:平均年収約650万円

依頼人のニーズ(売買・交換・贈与・担保※)に応じて、土地や建物の価値を判定したり、助言したりする。

※担保とは融資を受けるさいに、債務の支払いが困難になった場合に備え、保険として用意しておく財産のこと。

●不動産鑑定士になるには

国家資格である不動産鑑定士試験に合格し、研修生として不動産鑑定士事務所などに登録する。その後「実務復習」を受け、全ての講義をクリアすると「修了考査」を受験できる。これに合格すれば各通販サイト都道府県の不動産鑑定士協会に実務家として登録できる。

(3)土地家屋調査士:平均年収約600万円

※土地家屋=とちかおく。家屋とは人が住む建築物のこと。

不動産登記に必要な土地や家屋の調査、測量を行う。不動産登記とは、不動産がどこにあって、どのくらいの広さがあって、どなたが所有しているかといった情報をコンピューターに記録すること。

●土地家屋調査士になるには

国家試験である土地家屋調査士試験に合格する。

(4)測量士:平均年収約455万円

道路や会社、家を建てる前の段階である、土地を計測する仕事。カメラのような機械を使い、土地の距離、角度、高低差などを計測する。

●測量士になるには

測量士補の資格を取得後、実務経験を積むことで測量士の資格を得ることができる。測量士補の資格は測量に関する大学などを卒業するか、国土地理院が行う測量士補試験に合格することで取得可能。

(5)マンション管理士:平均年収約400万円

管理組合の役員などから相談を受け、マンションの維持や管理についての助言や指導、改修工事の計画や提案を行う。

●マンション管理士になるには

国家試験であるマンション管理士試験に合格する。

(6)空間デザイナー:平均年収約450万円

飲食店やショップ、ホテル、個人宅の内装デザインや装飾を行う。設計図を作り、内装業者に施工を依頼。照明や壁紙、カーテン、家具などのインテリアを手配し、空間を演出する。

●空間デザイナーになるには

資格不要。関連資格として「空間ディスプレイデザイナー認定試験」や「インテリアコーディネイター資格試験」に合格しておけば有利。

(7)インテリアコーディネーター:平均年収約380万円

住宅メーカーやリフォーム業者などに所属し、依頼主のオフィスや宅内空間のインテリアをよりよくするようにアドバイスを行う。「既存の製品を選択」して空間デザインを行う。

●インテリアコーディネイターになるには

資格不要。民間資格である「インテリアコーディネイター」資格があれば有利。

(8)インテリアデザイナー:平均年収約410万円

建物や乗り物の内装や、家具・雑貨を含めた室内空間を総合的に設計する。インテリアコーディネイターとの違いは「何もないところから空間を作る」という点。

●インテリアデザイナーになるには

資格不要。関連して「インテリアコーディネイター」「インテリアプランナー」の資格があれば有利。

(9)インテリアプランナー:平均年収約375万円

インテリアデザイナーと同じく、建築物の室内空間の企画や設計を行う。インテリアデザイナーとの違いは、デザインに加えて設計図の作成や工事管理まで幅広く携わるため、より専門的な知識が求められる。

●インテリアプランナーになるには

インテリアプランナー試験に合格する。合格後にインテリアプランナーの登録をするには、所定の実務経験が必要。

Ⅱ 建築系の作業・技術士

(1)大工:平均年収約355万円

建築士が作った設計図をもとに、実際に建築物を建てていく仕事。家屋の骨組みや外壁、屋根、床、天井などを作る。

●大工になるには

資格不要。工務店に就職する。


(2)配管工:平均年収約400万円

生活に必要なライフラインの設備となる「管」を管理する。具体的には建物の給排水管やガス管を配置したり、それらを修理、撤去したりする。空調や防災、衛生に関わる。

●配管工になるには

資格不要。配管工事をする建設会社に就職する。

(3)電気工事士:平均年収約505万円

変電設備の配線や大型機器の制御回路のメンテナンス、建物のコンセントや照明器具の設置、電球交換などの作業を担当する。

●電気工事士になるには

電気工事士の資格をとる。

(4)家具職人:平均年収約350万円

家具製作会社や工房に勤務し、家具デザイナーが設計した図面に基づいて家具を製作する。

●家具職人になるには

資格不要。

(5)土木作業員:平均年収約375万円

ダムや橋、建物などを作る建設工事や水道、ガス、通信などのインフラ(※)整備を行う。具体的には大型重機を用いて土地の発掘や加工をする。

※インフラとは、基盤、下部構造のこと。

●土木作業員になるには

資格不要。土木関係の建設会社に就職する。大型車両や重機を扱う場合は免許が必要。

(6)左官・ブロック工:平均年収約350万円

工務店に勤務し、「鏝(こて)」を使用し、壁を塗ったり、タイルを貼ったり、レンガを積んだり、床を仕上げたりする。

●左官になるには

資格不要。実力を証明するものとして国家技能検定「1級左官技能士」「2級左官技能士」がある。

(7)鳶職人:平均年収約375万円

建設現場で足場を組み、鉄骨を組み立てるなど高所作業を行う。

●鳶職人になるには

資格不要。サブコン(ゼネコン=総合建設会社の下請け)などの建設会社に就職する。


(9)重機オペレーター:平均年収約375万円

「フォークリフト」「クレーン」といった重機を操作し、建物の解体などを行う。

●重機オペレーターになるには

重機オペレーターの「免許」「資格(運転技能講習」「資格(特別教育」の3つを取得する必要がある。

(10)建築板金工:平均年収約360万円

金属板を加工し、木造住宅や店舗の屋根、外壁を施工する。

●建築板金工になるには

資格不要。関連資格として「建築板金技能士」や「高所作業車」「玉掛け」の免許があれば有利。

(11)潜水士:平均年収約500万円

海や川、ダムに潜り、水中の調査をしたり、魚介類の採取や船舶の修理、海難救助などを行う。

●潜水士になるには

国家試験である「潜水士試験」(筆記試験)に合格する。

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【3】運輸・航空系の職業


WORK

Ⅰ 運転手 -Driver-

(1)電車運転士:平均年収約500万円

JRや私鉄などの鉄道会社に所属し、電車の運転をする。

●電車運転士になるには

鉄道会社に就職し、「動力車操縦者運転免許」を取得する。

(2)バス運転手:平均年収約440万円

バス会社に所属し、決められたルート内でバス停とバス停の間を運転する。

●バス運転手になるには

「大型二種免許」をとる。普通自動車運転免許を取得して3年以上経過すれば受験資格が得られる。

(3)トラック運転手:平均年収約395万円

運送会社に所属し、配送、集荷や荷積み、荷下ろし、梱包、伝票作成などを行う。

●トラック運転手になるには

中型免許や大型免許を取得する。

(4)タクシードライバー:平均年収約275万円

タクシー会社に所属または個人営業で、お客様の目的地まで送り届けること。ホテルや駅、病院などに待機する。

●タクシードライバーになるには

「普通自動車第二種運転免許」が必要。この免許の受験資格は普通自動車運転免許の取得から3年以上経過していること。

(5)パイロット:平均年収約1200万円

航空会社などに勤務し、飛行機を操縦して乗客や貨物を安全に目的地まで運ぶ。

●パイロットになるには

「事業用操縦士」」「自家用操縦士」「定期運送用操縦士」といったパイロット関連の資格を取得する。それぞれの資格で操縦できる範囲が異なる。

(6)航海士:平均年収約480万円

商船会社などに勤務し、大型貨物船に乗って船の操縦や船員への指示、荷物の運搬などを行う。

●航海士になるには

国家試験である「海技士」の免許を取得する。

(7)宇宙飛行士:平均年収約400万円

国際宇宙ステーション(ISS)で働く。宇宙空間で実験や研究を行ったり、宇宙服を着て船外に行き、データ収集をしたりして未知の領域を解き明かし、技術の発展を目指す。

●宇宙飛行士になるには

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士候補者の募集に応募し、採用された後、基礎訓練を修了する。応募条件は自然科学系(工学、医学、薬学など)の大学を卒業し、自然科学系の実務経験を3年以上もつこと。年齢は40歳まで。

Ⅱ 運送サポーター -Transport Assistant-

(1)キャビンアテンダント:平均年収約470万円

通称CA。飛行機で乗客に対して機内アナウンスや新聞、毛布の配布、ドリンクサービスや機内食のサービスなどを行う。

●キャビンアテンダントになるには

資格不要。航空会社に就職する。大手の航空会社の入社には専門学校卒以上の学歴が必要。

(2)航空整備士:平均年収約480万円

航空機(飛行機含むヘリコプターやグライダーなどの総称)が安全に飛行するために航空機の整備や点検、修理を行う。

●航空整備士になるには

国家試験である「航空整備士」の試験に合格する。

(3)倉庫内作業員:平均年収約340万円

物流会社で勤務し、入庫品の検品や仕分け、梱包、積荷を行う。

●倉庫内作業員になるには

資格不要。「フォークリフト免許」があればフォークリフトの仕事ができる。







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Job Master:仕事・求人情報まとめ

Office Job:事務、営業、IT系の職業

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