日本史を学び現在の生活に活かそう(X134)

★ターゲット:日本史をざっくり学びたい者

拝啓、拙者は虚空竜馬でござる。こたびは、我が国家に起きた歴史的出来事や事件について知り、今後に役立てていただきたいと思い、馳せ参じた。さて、それでは早速参ろう。

(1)バブル景気(1986年~1991年)

⇒1986年~1991年に起きた、日本で起きた急激な好景気のことでござる。そもそも景気とは何なのか?それは金回りのよさである。好景気はモノがバカスカ売れ、不景気は全然モノが売れないと考えればよい。バブル景気が起きた背景として、先進国5カ国で行われた「プラザ合意」がある。これは当時ドル高によりアメリカの貿易赤字が問題になっていたため、円高ドル安誘導することが決まったのだ。この後、想像を超える速さで円高が進行する。

その影響で儲かる企業は人を大量採用し、テーマパークや高級ディスコなどは常に満員、高級住宅や高級ブランド品がかなり売れ、特に不動産はアホみたいに売れていた。その影響で地価と株価は高騰していった。しかし土地の転売などで不当に地価を吊り上げるなどが社会問題となり、1990年に入ると株価や地価は急激に下がっていき、バブルは崩壊した。

この現象から学べることは、長いものには巻かれろというべきか。人が集まるときや、ブームに乗じて商品を販売すれば、必ず売れる。その時期をしっかり見極めるべきだ。




(2)地下鉄サリン事件(1995年)

⇒これは日本史上最悪の無差別テロ事件でござる。事件を起こしたのは悪名高き麻原教祖率いるオウム真理教。東京の地下鉄などで毒ガスサリンが撒かれ、6000人以上の死者を出した。なぜオウムはこのような事件を引き起こしたのか?

もともとは、オウムも悪の組織ではなかった。麻原ははじめは空中浮遊などの超能力をもとに信者を集め、健康を維持したい人が集まるようになる。海外にも積極的に進出し、信者は1万人以上いた。

1989年には正式に宗教団体として登録されるも、信者の強引な勧誘により訴訟問題になり、坂本弁護士が宗教法人の認可取り消しを求め民事訴訟の準備に入る。そこでなんと麻原は坂本弁護士を障害になるとし、信者に一家殺害の命を下し、実行したのだ。オウム真理教はさらなる進出を求め、麻原含む25名で衆議院選挙に出馬するも、全員落選。これにより供託金が没収され、脱会者が続出する。追い詰められた麻原は「ハルマゲドンがおこる」などと危機感を煽り、この最悪なテロ事件を起こしてしまったのでござる。

この事件でいえることは、組織が大きければ大きいほど、はじめは善を求めて集まったとしても、闇に傾いたときは凶悪さも甚大になるということだ。事の発端をみれば強引な勧誘はよくない、よくない…

(3)キャバ嬢に横領金6億円貢ぎ事件(2012年)

⇒これは個人が起こした犯行でござるが、恋は盲目という。男女間でありがちなトラブルなので取り上げておく。事件の内容としては、会社員栗田守紀容疑者が会社のPCでインターネットバンキングを行って横領し、キャバ嬢に総額6億円貢いだというものだ。

なぜ栗田はこのような愚かな犯行に及んだのか?事の経緯は2001年、栗田は訪れたキャバクラで接客した女性に一目惚れをし、週3回も通うほどはまっていた。そして月3回ほどドライブなどの店外デートをする仲になったが出会って2年ほどで、キャバ嬢が胃がんになったと打ち明ける。そして栗田に治療費30万円を懇願し、栗田はそれに応じてキャバ嬢の口座に振り込む。その後面会謝絶になったという理由でお店も辞め、会えなくなる。

その後メールのみのやり取りになり、色々な病名を言い出しては栗田に治療費を要求するようになった。とても栗田に払える金額ではなくなった為、ついに会社の金を横領しはじめたのだ。その額は総額6億円に及んだが、2010年に会社に税務署調査が入り、不正が暴かれることになる。真実を知りたい栗田はキャバ嬢が入院しているという病院を訪れるが、入院した記録はないと発覚する。報道機関がキャバ嬢に接触し、振り込まれたお金はホストに貢ぐなど、全て生活費に充てられていたことがわかった…ちなみにキャバ嬢はお店の中では人気のあるほうではなく、目立たない感じの子だったようだ。女性は横領したお金だと知らなかった為、罪に問われないらしい。いや、立派な詐欺罪に当たると思うのだが…

これはモテない男(あるいは女も)なら、つぎ込んだお金の大小はあれど誰しも貢いだあげくだまされたという経験があるのではないだろうか?しかしこの事件の場合は横領までしているので明らかに容疑者に非があるものの、自分が人間としての魅力ではなく、財布扱いされてないか?ということを冷静に考えるゆとりをもつべきだな。

『【書籍】日本凶悪犯罪大全』:柳下毅一郎

⇒大正から平成(1915年~2019年)までの100年間で起きた、凶悪犯罪217件をまとめた本でござる。これを読むことでこれから起こるかもしれない凶悪犯罪を未然に防いだり、犯罪に巻き込まれたさいの対処法などを知ることができる。ぜひ一読を!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です