★ターゲット:ブラックジャックに興味があるが何から見たらいいか分からない君!
みなさんはじめまして。虚空BJです。あなたは漫画の神様、手塚治虫の作品を読んだことはありますでしょうか?私は母の影響からか、かねてより手塚治虫ファンで、膨大な作品があり、人生の教訓になる感動的な話が盛り沢山の為、家には沢山の手塚漫画が溢れております。正直手塚漫画さえあれば他の漫画はいらないだろうってぐらいバラエティーに富んでいます。
膨大な作品群の中で、最も有名であり、人にもおすすめできるのはどの漫画というと、やはり「ブラックジャック」でしょうか。彼の最高傑作と言われています。でも若い世代にはまだまだ名前くらいでよく知らない人も多いと思います。というわけで、今回はブラックジャックの中で特におすすめできるストーリーをいくつか紹介したいと思います!
(1)ときには真珠のように
⇒BJ(ブラックジャック)の恩師、「本間丈太郎」の話です。本間はBJが大事故に遭ったさいに命を救ってくれた恩人なのですが、手術のさいに1つ大きなミスを犯してしまったことを明かします。それはBJの身体の中に「メス」を1本入れたまま退院させてしまったことです。しかしBJは無事でした。なぜなら再手術のさいに発覚したのですが、メスはBJの身体の中でまるでBJ自身を守るようにカルシウムで包み、石の棒になっていたからなのです。これで本間は生命の神秘を感じます。BJは本間からの便りがあったことがきっかけで彼に会いにいくのですが、彼は老衰で死にかかっていました。BJは本間に恩返しをしようと手術をするのですが、助けられず死んでしまいます。その時、本間が生前言っていた台詞「人間が、生き物の生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは思わんかね…」という医学の根本を問う言葉が心に刺さります。
※秋田書店版の「1巻」に収録されています。
(2)ある老婆の思い出
⇒看護婦「メアリ」の話です。メアリはある大病院に勤めていましたが、いくら愛情を注いでも救いきれず死んでいく患者達を見て、日々虚しさを感じていました。ある日メアリが道を歩いていると、道端で苦しむ妊婦を見かけます。彼女は子宮破裂を起こしていました。すかさず病院に運ぼうと車を呼び止めたところ、BJが乗っていました。そして妊婦を病院まで乗せていってもらうのですが、病院にはそのとき執刀できる医師が1人もいませんでした。そこでBJが条件付きでオペをやってもいいと名乗りを上げます。そしてBJは無事妊婦を助け、赤ちゃんの出産に成功します。
数年の月日が経ち、老婆になったメアリ。メアリは妊婦の希望で乳母(うば)になっていました。あの時救った赤ちゃんはなんと大統領に。そこで、BJが言っていた言葉を思い出します。「この宇宙の中で、人の一生などゴミみたいなものだが、もし人の命を救うことでその人の人生を変えることができたなら、もしかしたら歴史も変わるかもしれない。医者や看護婦はそれが役目なのだ」、と。
これは上で紹介した「ときには真珠のように」の対照的な話になっています。
※秋田書店版の「3巻」に収録されています。
『【漫画】ブラックジャック(中古)1~17巻全巻セット』:手塚治虫
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